格安Helleナイフ制作(前編)

格安Helleナイフ制作(前編)

海外通販で格安購入したHelleナイフのブレードにハンドルを付けました。
全くの初心者が挑戦したので、失敗ばかりですが、参考になればと思い、記事にしました。

1 ハンドル材選び

純正のmandraはハンドルにカーリーバーチを使用しています。
杢目も美しく、握り心地も良いのですが、純正と同じだと面白味に欠けますし、純正に勝てる気がしないので、別の素材にしようと考えました。
木材では花梨の瘤材などが杢目が美しく、検討しましたが、瘤材は加工時に欠けたり、穴や腐食などがある場合があるので初心者には難しそうです。
人工的に作られた樹脂、キリナイトは加工もしやすく、美しいので最終候補まで残りましたが、結果的にはエボナイト にしました。
エボナイトにした理由は、濡れても滑りにくく、模様も美しいからです。
日本国内で品質の高いエボナイトを製造する「日興エボナイト」社の製品を使用する事にしました。

2 型取り

まずは、ブレードを厚紙にあて、型紙を作成しました。
型紙でハンドルの形状(どこまでハンドルで覆うか)を決めておきます。

型紙をハンドル材の上に置き、マーキングします。
購入したエボナイト板は125mm×150mm厚さ8mmの物ですが、1枚でマンドラとユートゥベーラのハンドル材として使用できました。

3 切り出し

ミニルーターを使用し、ダイヤモンドカッターで切断を試みました。

ここで問題発生!ダイヤモンドカッターの直径が小さく、8mmの板を一回で切断できません。裏表から切断する必要があり、時間がかかるため、結局はのこぎりを使用しました。
実際に使用したのは下のミニルータと、ダイヤモンドカッターです。
「切断」に限ってはノコギリなどが良いと思います。

大まかにカットした状態

4 穴あけ

安全のために、刃はマスキングテープで養生します。
前工程でカットした板をブレードに固定します。
マスキングテープでグルグル巻きにして固定しました。
ちなみに、マンドラのブレードに空いている穴は4mm7mmです。

前方の4mm穴の方は隠しピンを入れようと思い、貫通させずに深さ3mmにしました。その際、ドリルのビットにマスキングテープで印を付けておくと便利です。

反対側の板に穴を開ける際は、同様にマスキングテープで固定し、先ほど開けた穴側からドリルを入れるとずれにくです。

本格的な工具は持っていないため、アマゾンで購入した電動ドライバーにショートビットを装着して作業しました。
実際に使った道具はこれです。↓

専用のドリルアダプターもありますが、購入せず、持っていたトルクアダプターを使用しました。
ドリルビットはブレないようにショートタイプを購入しました。

5 大まかな形を形成

穴の位置が決まってから、はみ出したハンドル材をカットします。
曲線はドリルで穴を開け、穴をつなげるようにカットしていくと作業がしやすいです。

6 耐水ペーパーでひたすら削る

耐水ペーパーで削っていきます。
ブレードの代わりに薄い木材や厚紙を挟むと作業がしやすいです。
ハンドル材を重ねて作業する事で、長さを合わす事ができます。

耐水ペーパーは300番台くらいから始めると効率が良かったです。
番手が低すぎると大きな傷が入り、消すのが大変でした。
水を流しながら作業すると粉塵が舞わず、作業しやすかったです。
耐水ペーパーの番手を上げる際は、必ず拭いてから細かい傷が無いか確認してから次の工程に移りましょう
後から傷に気付くと番手を下げて作業をやり直す必要があります。
スポンジタイプのヤスリも使いやすかったです。

4mmの穴は隠しピンを入れるはずでしたが、バランスをとるため、ハンドルを薄くする必要があり、結局ピンが露出する事となりました。
ここまで削るのに手作業で2〜3時間くらいかかっています。

後半へ続く・・・

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