我が家では両メーカーのトングを使用しています。
似ているようで、それぞれ一長一短あるのでトング選びの参考になればと思い記事にしました。
目 次
1 スノーピーク ピッツ
2 ユニフレーム ユニセラトング(フッ素加工)
3 スペック比較
スノーピーク | ユニフレーム | |
長さ | 27cm | 27.5cm |
重さ | 70g | 96g |
素材 | ステンレス18ー8 黒酸化発色 | ステンレス鋼 黒色フッ素加工 |
定価(税込) 2021年5月現在 | 1980円 | 1900円 |
値段も長さも同等です。大きな違いは、素材です。
どちらもステンレスですが、スノーピークはステンレス18ー8(SUS304)です。
ステンレスは鉄にクロムやニッケルをも混ぜたものでその割合で特性や価格が変わってきます。
SUS304は耐食性(錆びにくさ)や耐熱性に優れており、高品質です。(SUS304はステンレスの中では最も広く流通している)
それに、「黒酸化発色」加工が施されています。
メリットとしては「耐食性向上」や「高級感」などです。
一方ユニフレームはステンレスではありますが、表記が無いため詳細は不明です。
しかし、黒色フッ素加工が施され、手触りはサラッとしており、つや消しの黒色で高級感があります。
また、フッ素加工することで、油汚れなどが落ちやすいです。
しかし、フッ素加工が熱や衝撃でハゲる事があるので注意が必要です。
4 使用感の比較
両者を比べると、スノーピークの方が剛性があり、握るのに力が必要です。
「大きいピンセット」といった感じで、細かい作業がしやすいです。
ユニフレームは柔らかめで軽い力で握れる反面、重いものを掴んだ際(力を入れて握った際)掴む面がねじれてしまう事があります。
厚さが1センチ以内の肉についてはとちらも使い勝手は変わりません。
鶏モモなど大きな塊はユニフレームの方が得意です。
スノーピークは剛性が高くしっかり肉を掴めますが、掴む面積が小さいため、肉が切れてしまう事がありました。
掴む部分が多いきため、しっかり保持できます。
しかし、強く握りすぎるとねじれてしまう事があります。
両者とも机に置いた際、先が机に触れないようになっており衛生的です。
スノーピークの方が場所を取らない形状です。また、C字型で掴んだ際に力が逃げず、掴む力が強いです。
しかし、先端の開きが狭いのでウインナーなどを掴むときは広げてから掴む必要があります。
一方でユニフレームはV字型で開きが大きいので掴みやすいです。
しかし、強く握ると「Y字型」のようになり力が逃げやすいです。
5 どちらがお勧めか?
両者とも基本的な用途は「一口大の食材を掴む」ための物であり、300gのステーキなどを掴む場合、スノーピークだと肉が切れてしまう、ユニフレームだと滑ってしまう可能性があります。
大きい食材は別に大きなトングを用意し、今回紹介したトングは個人の箸プラスα的に使用すると便利だと思います。
それを踏まえ両者を比較してスノーピークの方が細い作業に向きます。また、机の上に置いてもコンパクトです。「大きい食材は焼かない」「スノーピークが好き」という方はスノーピークをお勧めします。
一方で「洗うのが楽な方がいい」「ちょっと大きい物も焼きたい」「汎用性が高い方がいい」と言う方はユニフレームをお勧めします。
6 その他お勧め
今回紹介したトング以外にもお買い得でお勧めのアイテムを紹介します。
新潟県燕市にある片山商事からスノーピークのピッツと似た商品(と言うか同じ形。OEM?)が発売されています。
こちらも同じ18−8ステンレスを使用しております。本家と違う所は色が違う(黒酸化発色なし)。
くらいだと思います。値段も安く、2サイズから選べるので、メーカーや色にこだわりがなければお勧めです。
ユニフレームのユニセラトングにはフッ素加工なしの通常モデルもあります。
こちらは定価が1200円ですので、フッ素加工や色にこだわりがない場合はお勧めです。
7 まとめ
たかがトング、されどトング。
同じように見えても使ってみると意外と違いが大きいです。
個人的には甲乙つけ難く、どちらも好きですが、妻的にはスノーピークのトングは先端が細すぎて使いづらいそうです。
今回の記事がトング選びの参考になれば幸いです。