ダイロンで陣幕をイメチェン

ダイロンで陣幕をイメチェン

2,980円で購入したField To Summitのファイアスクリーン(焚き火用陣幕)ですが、個人的に色がしっくりこないんです。
黄土色?山吹色?インドのお坊さんが着ている袈裟の様な色です。
煩悩にまみれた自分には似合わないので、染色する事にしました。

インドのお坊さんイメージ図

1 脱色してみる

染めるなら、デニム のような紺色や、自然に馴染む深緑にしようと思っていました。
しかし、脱色してあわよくば「オフホワイト」なんてのも良いなと考え、キッチンハイター(塩素系漂白剤)に浸けてみました。
とりあえず、ペグの収納袋で実験。
ハイター200ml水400mlをビニール袋に入れ、10時間程放置。時々揉み洗いしました。

手前が脱色したペグケースです
奥のポールケースと比べると、白っぽくなりましたが、期待したほど色は抜けませんでした。

2 洗濯

染色前に汚れを落としておく必要があります。
購入時から染めるつもりだったので、未使用ですが、糊がついている可能性があるので、洗濯機で洗いました。
染色する際は濡れたままで行うので、乾燥は不要です

3 染色液の作成

染色には「ダイロンマルチ」のネイビーを使用しました。
ダイロンには「プレミアムダイ」と言う商品もありますが、ダイロンマルチが80℃のお湯を使って染色するのに対し、プレミアムダイは40℃のお湯でも染める事ができます。プレミアムダイの方が手軽ですが、ダイロンマルチの方が仕上がりが良さそう(色が付きやすい)です。
また、ダイロンマルチは染色液の保存ができ、加熱する事で再利用できます。
一度で染まりきらなかった場合などを考え、ダイロンマルチを選びました。

ペール缶を直火にかけてお湯を沸かしました。
ダイロンマルチは1袋辺り6ℓのお湯を使用します。
ペール缶の容量が18ℓなので、2袋分12ℓのお湯を沸かしました。


ペール缶とは別に1袋辺り0.5ℓのお湯と30gの塩を用意し、ダイロンの粉末を溶かしておきます。
説明書では「泡立て器を使いよくかき混ぜる」とありますが、めんどくさいのでトングでかき混ぜました。2袋なので塩60g、お湯1ℓを別容器で混ぜ合わせ、ペール缶に移します。

4 投入

沸騰する手前くらいで陣幕を投入します。
説明書では「20分揉み洗いする」とありますが、熱湯なんかに手を突っ込みたくないので、トングでよくかき混ぜました。
その後の工程は「20分浸け置きし、ムラにならないようにかき混ぜる」とあります。
結局はトングで20分かき混ぜ、その後30分程放置(たまにかき混ぜ)しました。
説明書で温度を上げると濃く染まると書いてあったので、加熱したまま計1時間近く浸けておきました。

折り目が出来てムラにならないようによくかき混ぜます。

5 すすぎ、脱水、乾燥

水でよくすすぎます。説明書では「10回程度濯ぐ」とありますが、衣類のように頻繁に洗濯する物では無いので、色落ちも気にしないだろうと考え、2〜3回濯いで、洗濯機で脱水し、陰干ししました。

6 仕上がり

デニム っぽくなれば良いなと考えていましたが、イメージどおり、インディゴブルーに仕上がりました。事前にハイターで脱色していた物はブルーになりました。

ステッチ(縫い糸)はアクリルかポリエステル製なのか染まりませんでした。

Field To Summitのロゴは目立たなくなりました。

ハイターで脱色していたペグケースは明るいブルーになりました。

一部分だけ、上手く染まらず、ムラになってしまいました。
染色液は保存しているので2度染可能ですが、あまり目立たないので、このまま使用したいと思います。

7 手袋も染めてみた

焚き火で使用する革手袋(200〜300円の安いやつ)もついでに放り込んでみました。

こちらも綺麗に染まりました。

8 まとめ

思ったより簡単で綺麗に仕上がる」と言うのが率直な感想です。
ペール缶を直火で加熱できる環境があれば、手軽に作業できると思います。
ダイロンマルチを3袋用意しましたが、2袋しか使用しませんでした。
色の耐久性は未知数ですが、擦ったくらいだと色移りもせず、大丈夫でした。
しかし、濡らしたタオルで擦ると、少しだけ色が移りました
色落ちが気になるようなら「カラーストップ」を使用するのも良いと思います。
色落ちの感覚としては「リジッドのデニム 」の様な感じです。
濡らした状態で擦ったりしなければ心配ないと思います。
ダイロンマルチを使った染色、お勧めです!

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