前回に引き続き、海外通販で入手したHelleナイフのハンドルカスタム後編です。
目 次
前回の記事
7 紐穴パイプの作成
マンドラのソングホール(紐穴)は4mmと7mmです。
ホームセンターで探しましたが、ちょうど良い物が見つからず、それぞれ1mのステンレスパイプを購入しました。値段は600〜800円程でした。
切断にはダイソーのパイプカッター(550円)を使用しました。
ミニルーター+ダイヤモンドカッターでも切断できますが、パイプカッターの方が楽で安全でした。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/daiso_Pipe_cutter.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/daiso_Pipe_cutter2.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
8 接着
接着には2液を混ぜて使うエポキシ接着剤を使用しました。
110グラムセットで1000円以下の価格でリーズナブルです。
「ゴムには使用できない」と注意書きがありましたが、エボナイト (ゴムの一種)の接着も問題ありませんでした。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/Cemedine_CA-149.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
1.3gづつ計って混ぜ合わせましたが、半分以上残りました。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/CemedineCA-149.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
楊枝を使うと細かい場所を塗りやすいです。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/Cemedine.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
ブレードとハンドルの穴の位置を合わせるため、前工程で作成した紐穴パイプを使用しました。(マスキングテープで固定しています)
ピンは接着剤が固まらないうちに抜いておきます。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/CemedineCA149.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
固まるまで固定します。百均で購入したクランプを使用しています。
圧をかけすぎるとハンドル材が歪んだり、テンションがかかったまま固定されるので、程々の力で固定するのが良いと思います。
固定したら、はみ出した接着剤を拭き取っておきます。
細かい場所は綿棒が使いやすいです。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_utvaer.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
24時間以上経過し、固まった事を確認し、反対側のハンドルも同様に接着します。
9 形成(微調整)
接着剤が完全に固まった事を確認し、耐水ペーパーで削っていきます。ブレードと接する場所は接着剤がはみ出ていたり、段差があるので、削って平にします。200-300番台のペーパーから研磨を始めるといいと思います。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/mandra_helle.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/mandra_helle2.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/mandra_helle3.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
10 紐穴パイプの接着
紐穴パイプを接着する前に、接着剤で狭まった穴を広げておきます。
割り箸に耐水ペーパーを巻いた物で穴を拡張しました。
ちなみに、7mmのパイプを通すのに、7mmのドリルで穴を開けても通りません。耐水ペーパーなどで穴を広げる必要があります。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_knives.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
ハンドルと同様にエポキシ接着剤を使用します。
接着剤が他に付かないようにマスキングします。
パイプは内側に接着剤が付かないように綿棒など適当なものを差し込んでおきます。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/CemedineCA-149-1.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
パイプがズレなようにナイフを立てて24時間放置しました。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_knives_mandora.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
接着剤が固まったらはみ出たパイプをミニルーターで削ります。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_knives_mandora2.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
11 仕上げ磨き
耐水ペーパーの番手を上げて研磨していきます。
320→400→500→600→800→1500→2000と磨いていきましたが、ミニルーターで付けた深い傷がなかなか消えずに苦戦しました。
粉塵が舞わないように水で濡らしながら研磨しましたが、濡れていると傷を見落とす事があるので、時々拭いて確認する事が大事です。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_knives5.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
4mmのパイプ周辺に細かい傷がありますが、濡れている状態だとわかりずらく次の番手に進んでしまいました。結局、400番からやり直しました。
各番手でしっかり傷を消す事が大切です。
耐水ペーパーが終わった後は、液体コンパウンドで磨きました。
専用品ではなく、手元にあった車用を流用しました。
ブレードに付いた傷も同様に磨いて落としました。
磨けば磨く程、艶が出ますが、キリがなく、どこかで目処をつける必要があると感じました。
12 まとめ
初めてのナイフカスタムで思ったとおりいかない事や、失敗もありましたが、楽しんで作業する事ができました。
また、苦労した分、愛着もわきます。
ハンドル材に選んだエボナイトは研磨する事で光沢が美しく、ゴムの一種なので滑り辛く、実用性も高いです。
海外通販で購入した45ドルのブレードを自分の手でナイフらしくする事ができ、大満足です。
同時に購入したユートゥベーラも作業中ですので、近々記事にしたいと思います。
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_mandra_custom1.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_mandra_custom2.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/banbonlog.com/wp-content/uploads/2020/12/helle_mandra_custom3.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
終わり。