Helleナイフカスタム(Utvaer編)

Helleナイフカスタム(Utvaer編)

マンドラに続き、ユートゥベーラもエボナイトでハンドルを作成しました。
マンドラでの反省点を活かして、今度こそは・・・。

1 完成!!

いきなりですが、完成した写真です。
記事を書いていて気づいたんですが、マンドラの時と工程は同じで、変わりばえしないので、「ここは気をつけて!」というポイントに絞って解説したいと思います。

1 穴あけ

ハンドル装着で最重要工程が「穴あけ」だと思います。
ボール盤など持っていない素人には工夫と妥協が必要です。
接着前にマスキングテープでグルグル巻きに固定して電動ドライバーにドリルビットを装着して穴をあけました。
ブレを軽減するため、ショートビットを選びました。
実際に使った道具はこれです。↓

しかし、マスキングテープの粘着力ではズレてしまう事があります。
片側ずつハンドル材を接着してから、穴をあけた方が失敗が少ないと思います。
穴をあけてから接着した場合、ちょっとでもズレるとパイプが通らなくなり、穴を広げる必要があります。
結果的にパイプとハンドル材に隙間が出来てしまいます。
隙間が出来てしまった場合の対処法は次の項目で説明します。

2 紐穴パイプの接着

穴あけでミスった場合、パイプとハンドル材の間に隙間ができます。
この隙間にしっかり接着剤を流し込む事が重要です。

しっかり接着剤を塗ったつもりでしたが、削っていくと、接着面に空洞があり、パイプとハンドル材に隙間ができました。
見た目的にも問題ですが、水分が侵入する恐れもある事から再度、接着剤で隙間を埋めました。隙間に接着剤を塗る際は、細い針を使用しました。
(初めは楊枝を使用しましたが、太すぎでした。)
エボナイトは磨けば艶が出るので、接着剤が同化しますが、素材によっては、削りカスを接着剤に混ぜたり、着色する事で目立たなくできると思います。

3 接着剤のはみ出し

硬貨に時間がかかるエポキシ接着剤を使用したので、はみ出した接着剤を拭き取る余裕がありました。
アルコールを付けた布を使うと拭き取りやすかったです。
細かい箇所は綿棒を使いました。
ここで重要だと感じた事は、「完全に拭き取らない方が良い」と言う事です。
接着剤が足りずに隙間が出来てしまうよりはちょっとくらいはみ出してもハンドル材と一緒に削ってしまえば大丈夫です。

これは完全に拭き忘れです。
ハンドルの背中や腹側なら削りやすいですが、よりによって削りにくい場所を拭き取り忘れました。

4 ハンドルの削り出し

もちろんベルトサンダーなんて持っていませんので、紙やすりでせっせと削りました。
しかし、あまりにも時間がかかるので、ミニルーターも併用しましたが、扱いに慣れておらず、削りムラが出来てしまい、除去に苦労しました。
初めは150番台の紙やすりを使用して大まかな形を作りました。
サランラップの芯や瓶などに紙やすりを巻きつけて作業すると整った形に出来ます。
また、紐穴パイプ装着後にパイプとハンドル材の段差を無くすために削るのですが、その際もサランラップ芯や瓶を使うと綺麗に仕上がりました。
(何も当てずに、紙やすりをかけるとハンドル材ばかり削れて、なかなか段差が埋まりませんでした)

大まかな形を形成してから紙やすりで整えていきました。

タング部分(金属部分)は黒ずみをとるため、ミニルーターで研磨しましたが、扱いに慣れておらず、バウンドさせてしまったため、磨きムラがあります。
この時は全く知らなかったのですが、タングには黒皮と呼ばれる製造過程で発生する物質があるため、事前に除去しておくそうです。

5 かかった金額

今回、マンドラとユートゥベーラのブランクを海外通販で購入し、ハンドルを自作した訳ですが、実際いくらかかったのかまとめてみました。

材料

マンドラ:45ドル
ユートゥベーラ:60ドル
送料:26.36ドル
合計:14,185円(1ドル107.986円換算)2020年9月14日購入

エボナイト板

日興エボナイトで125×150サイズの青をオーダー
3,850円(税込み)
送料:370円(日興エボナイトさんのご配慮でレターパックで発送していただきました)
合計:4,220円

紐穴パイプ

マンドラが直径4mmと7mm、ユートゥベーラは7mmのパイプが必要になります。短い物が売っておらず、それぞれ1mのステンレスパイプをホームセンターで購入しました。2本で1,500円程でした。

接着剤

セメダインのエポキシ接着剤CA−149です。
amazonで送料込み621円でした。

ここまでかかった金額は20,526円です。
マンドラの国内正規価格が18,700円、ユートゥベーラが20,350円で合計39,050円です。(正規品にはシースとクロス、化粧箱がつきます。)

定価の半額程でヘレナイフが手に入ると考えるとお得だと思いますが、値段だけで考えるのであれば、通常の商品を購入した方が良いと思います。
ベルトサンダー等の工具を持っていない場合、かなりの手間と時間がかかります。
その時間や手間を楽しめるのであれば、とてもお勧めです。
個人的にはとても楽しい経験ができました。
2本のナイフを作り終えて(ハンドルだけ)達成感もありますが、終わってしまった寂しさもあります。
もっと作成したい気持ちもありますが、そんなに沢山のナイフが必要と言うわけではないので・・・。

カッターナイフと包丁くらいしか使った事のないド素人ですが、なんとか形になって愛着もひとしおです。
最後に、ハンドルを作成するにあたり、いろいろなホームページを参考にさせていただきました。
特に、マトリックスアイダさんや、あひる製作所さんのブログは熟読させていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
勝手に参考にした上に、リンク貼って申し訳ございませんm(。。)m

終わり

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