NANGA x tempraのUDD BAG380DXレビュー

NANGA x tempraのUDD BAG380DXレビュー

世田谷の自転車ショップ「tempra cycle」がナンガに別注したミルシュラフ「ファントム 」のレビューです。

1 なぜ自転車屋のシュラフ?

世田谷のtempra sycleと言えば、サイクルカルチャーの発信源と言っても過言では無い有名なショップです。
ファッション雑誌などでも見かける事があるので、本格的な自転車乗りでは無い筆者でも知っているショップです。
個人的には「細かいこだわりがあり、いちいちカッコいいな」と言う印象を抱いていました。
そんなショップがナンガに別注したシュラフが「ミルシュラフ」と「ミルシュラフ ファントム 」です。
それぞれ、AURORA light 450/600DXUDD BAG 380がベースになっています。
UDD BAG 380が欲しいけど、レギュラーカラーは「赤」「青」「黄」の3原色しか無く、「カッコいい色のが欲しいな〜」と考えていた筆者にとってはどストライクなモデルでした。

2 オリジナルとの違い

本家のUDD BAG380との違いは、「色」「ファスナーの延長」「ポケットの追加」「ワッペンベースの追加」です。

色の違い

外側が戦闘機ファントム をイメージしたシルバーグレー、内側がレッドとなっています。

ファスナーの延長

ファスナーが爪先まで延長されており、足を出す事ができたり、全開にする事で、キルトとして使用する事ができたりと使い勝手が向上しています。

ポケット、ワッペンベースの追加

左胸付近にポケットがあり、スマホなどを入れられるようになっています。
ポケットの上にはワッペンベースがあり、ナンガのブランドロゴのワッペンが付属します。

自分好みのワッペンに付け替える事ができます。

3 大きさ、重さ

カタログ上は重量710g、収納サイズφ13×25cmとなっています。

収納袋を含む実測は721g

写真は左からコールマンコルネット、UDDBAG380DX、オーロラ600DXです。
コルネットの快適温度は5℃、UDDBAG380DXは3℃、オーロラ 600DXは−6℃です。
羽毛かつ、生地の薄いUDDBAGシリーズはコンパクトです。

4 収納

足側から袋に詰め込む方法で収納しました。
羽毛の量も違うので一概に比較できませんが、オーロラ600DXは約3分かかりましたが、UDDBAG380DXは半分の1分半ほどで収納する事ができました。
生地が薄く、しなやかなため空気が抜けやすく収納し易かったです。

5 実際に使用してみて

購入してから気付いたのですが、UDDBAG380DXにはドラフトチューブやショルダーウォーマーが無く(450DXからショルダーウォーマー付属)保温性に問題は無いか心配でした。
しかし、オーロラ600DXと比べると、ファスナーの位置が低い場所にあり影響を受けにくいと思われます(背中側は体重で羽毛が潰れるため、ドラフトチューブの効果が低い)
また、冷気を逃さないようにするショルダーウォーマーもありませんが、顔を出す面積が小さく、冷気が逃げにくいと思います。
実際に室温5℃で使用してみましたが、寒さを感じる事は無く、朝まで快適に眠る事ができました。
保温性ではやはりオーロラ600DXの方が高いですが、足を出して温度調整したり、ファスナーを全開にして掛け布団の様に使ったりする事ができる汎用性と、デザインが魅力だと思います。

オーロラシリーズに比べ、ファスナーの一が低い(背中側)です。

6 まとめ

通常のUDDBAG380DXの価格は¥38,500円(税込み)ですが、テンプラサイクル別注ミルシュラフ「ファントム 」は¥41,800円(税込み)です。通常商品はネットショッピングを利用するとポイントなどで実質¥30,000円ほどで購入できます。¥12,000円程の価格差がありますが、ナンガのダウンシュラフには「永久保証」があり、10年、20年使用する事を考えると、少々高くても満足する物を購入した方が良いと思います。
オリジナルとは違うデザインや、ポケット、ファスナーの延長などの使い勝手に惹かれる方には、お勧めです。
個人的には大満足のアイテムです。

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